ふだん欲しいものとか買いたいものがほとんどない私。
ブランド物に興味がないし、コスメやアクセサリーにもこだわりがない。
「クリスマスプレゼントに何が欲しい?」と聞かれて「特に…」となってしまう毎年。
いやいやでもでも! クリスマスになんかもらったという事実が欲しいーー!!
という複雑な乙女心(……??)のため、今年は美味しいものを奢ってもらうことにしました!
しかもカウンターで食べるお寿司!!
わーーーい わーーーい!! おすしおすし!!!

という訳で年末、夫がイチバン旨いと豪語する香川県のお寿司屋さんに連れて行ってもらいました。
「瀬戸内でイチバン旨いってことは日本でイチバン旨いってことだ!」とのことで、それはいい過ぎでしょ!と思いつつ期待が膨らみます。
大人向けお店なので、走り回る2歳児は義実家の両親が見ててくれることに。ありがたや??!
じじばば大好きな息子も大喜び♪
場所は高松駅から徒歩15分位、商店街から1本入った所にあります。
看板も無く、知らなければ民家かと思うような静かな店構えです。
カウンターがある明るい店内。
大将の目の前に座らせてもらいました。
お品書きはなく、メニューは大将のおすすめのみ。
大将である中川さんに「好き嫌いある?」とだけ聞かれ、すべてお任せしました。
メニュー(=金額)見ないで寿司なんて久しぶりに食べたよ…!
てか本当に幾らするんだろ。 夫くん、大丈夫??(小心者)
炙り河豚

のっけからフルスロットルに旨いです。
お造り

「烏賊と雲丹は塩で食べてね」と中川さんの言う通りに食べると、もう、なんかすごい、、トロけて、、、、(言葉にならない)
鰻の白焼き

目の前で切り分ける時には じゃくっ じゃくっ と香ばしい音が。
そして口に運ぶと炭のいい香り。
他にも白子とか煮物とか旨いものがたーーーっくさん出て「凱陣 (がいじん)」という香川の地酒も美味しくって、もうほろほろ酔い。
お腹いっぱいになりかけた頃にようやく本番。お寿司の出番!!


他にも大将から手渡しで頂いた寿司もあり、写真に残ってませんが最高級に旨いもの尽くしでした。
いちばん凄かったのが、ノドグロ。 まるでフォアグラ。舌が蕩けそう。
(夫は一周回った後にもう一度頼んでました!)
そして大将の人柄がおもしろくて素敵で、大好き。

私が日本酒の合間に何気なく「お水貰おうかな」と独り言を言ったらいつの間にかお水を出してくれたり、
食べるペースに合わせて待たせずに握ってくれたり、
カウンターだけどそこまで距離は近すぎず 夫と2人の会話も楽しめて。
もちろん私たち夫婦以外のお客さんもたくさんいる中で、すべて進行が頭に入ってて気配りもすごい。
そして驚いたのが、中川の寿司って、酢飯が暖かいんですよ。
最初の寿司を口にした時にびっくりしました。
酢飯ってふつう冷ますよね?
むしろ冷まさないといけないものじゃなかったっけ??
いくつもいくつも握りをいただき、すべて美味しくて。
いちばん最後に聞いたんです。
「酢飯があたたかいのって、何か理由があるんですか?」って。
そしたら、中川さんはニコニコ笑って
「こっちの方が絶対に旨いんですよ」
「酢飯があたたかいとネタが悪くなるのが早いから、バランスが難しいんだけどね」とも。
すごい。
中川さんは「寿司飯は冷たいもの」という世の中の常識を壊して、「あたたかい方が絶対に旨い」という自分の道を突き進んでるんです。
たぶん、酢飯があたたかいことでお客さんに怒られたことが何度もあると思います。
私ですら疑問に思った位だから、寿司を食べ慣れてる食通の人とか激怒する人もいるんじゃないでしょうか。
「酢飯があたたかいなんて、信じられない!!」
「今作ったのか? 手を抜いてるのか!?」って。
怒られても、誤解されても、世間の常識とは逆のものを「いや、こっちの方が旨い」って言い切るのって、自分の舌を信じきれなければなかなかできるものじゃありません。
「寿司はかくあるべし」というルールをぶち破って生まれたのが、最高に美味しい中川さんが握った寿司。
私が感動して凄い凄いと言っていたら、中川さんが「よせやい、照れるじゃねーかー!」と。
そんなお茶目なとこも大好きです。
美味しくって楽しくって、ほんとうに幸せな時間を過ごせました。
香川に来た時は、また必ず大将に逢いに行きます。
寿司中川
〒760-0044 香川県高松市御坊町10?7
087-821-4222
https://goo.gl/maps/MAGAQYRvioB2
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