先日、タイ在住日本人にとって悲しい事件がありました。
(詳細について私から改めて書くのは辛いので、すみませんが既知のものとして書きます。「なんの話??」という方はスルーいただければ幸いです)
あの事件が起きたのは「誰のせいだ」「原因は何だ」という話はいったん脇に置いておきます。憶測で書きたくないし、本当のところはご本人にしかわからないこと。
そして、誰かのせいにしても壁に向かって吠えるような、すぐには解決できない無力感があって。(何かを責めたくなる気持ちも分かるのだけど…)
それよりも「今タイ在住で辛かったら、どうしたらいいのか?」の対処法・頼れる連絡先をまとめてみます。タイに住んでいて「孤独でくるしい」「育児しててつらい」そんな風に感じている人の気持ちが少しでも軽くなれば幸いです。(お子さんがいる方をイメージして書きましたが、お子さんがいない方にも一部ご参考になるかと思います)
作戦名は「いのちだいじに」
ここからはちょっと気軽に読んでもらいたいんですが、ドラクエってゲームやったことありますか? 私はベースがゲーム脳なもので、ついこんな風に考えてしまうんですが。
ドラクエで作戦っていうコマンドがあるんですね。「ガンガンいこうぜ」とか「呪文使うな」とか。
海外生活にまだ慣れてない時期に取るべき作戦は「いのちだいじに」一択です。子どもがまだ小さい頃は特に。いのちとは、子どもとか家族とかもそうだけど、まずはあなたのいのちです。
無理しないでください。まずは自分の心のゆとり、心身の安全を考えてみてください。
自分をだいじに
子どもとか夫とか家事とか色々「これをやらなきゃ」と思うこともあるけど、まずは「自分をだいじに」。自分の心身が健康じゃないと、人のことを考える余裕なんてありません。
まずは自分を大事に、いたわってあげてください。その他もろもろのことは、自分に余裕が出きてから考えればいいです。
外部をガンガン頼ろう
「自分をいたわってって言われてもムリだよー」「そんな余裕ない!」という方は、外部の専門家をうまく使ってみるのがオススメです。(前置きが長くなってしまいましたが、1番伝えたかったのはこの部分です)
自分1人じゃ辛いな、と思った時は人の手を借りてみてください。タイ在住でも日本語で使えるもの、無料のものもあります。
これ、日本だったら市役所とか行けば簡単に詳しいリストが手に入りそうですが、タイ版を私は見つけられなかったので (タイで出産するとそういうリストとか貰えるのかな?ご存知の方いたら教えてください) 役立ちそうなリストを自分なりにまとめてみました。
もし「こんなのもあるよ」と追加や訂正などあれば是非お知らせください。
※情報が古くなってしまう場合もあるので、利用にはリンク先の最新情報を必ずご確認ください。
こころのでんわ相談室
研修を受けた日本人ボランティアが匿名・無料で話を聞いてくれます。育児中に限らず、タイ在住で孤独で誰かと話したい人、相談したい人は利用できるそうです。受付時間は限られてますが、匿名・秘密厳守・日本語です。
電話番号:02-392-2680
相談時間:日曜、月曜、火曜 10:00~16:00
★ 詳細はこちら(WISEデジタルの記事)★
★ 公式Facebookはこちら ★
病院の窓口(日本語対応)
病気やメンタル、怪我など医療的な相談は病院の電話窓口が便利です。サミティベート病院の電話窓口は私も何度か利用したことがあるのですが、日本語通訳の方が分かりやすいアドバイスをくれました。
また子どもの発達や言語の問題について不安があった友人は、受診のうえ専門家(場合によっては日本人の言語聴覚士さん等)を紹介してくれて助かったそうです。
サミティヴェート病院スクムビットの電話窓口
日本人相談窓口 電話番号:020-222-122、020-222-123、020-222-124 (日本語/毎日7時~20時)
詳細はこちら↓
バムルングラード病院の電話窓口
電話番号:02-011-3388 (24時間日本語対応)
詳細はこちら↓
タイ国日本人会 すくすく会
日本人会にはタイでの妊娠・出産・子育てを相談できる「すくすく会」があります。入会金や年会費を払って入会するとキッズルームや図書館、イベントなどが随時利用できます。
詳しくはこちら↓
一時保育の預け先
日本だと保育園や一時保育を探すのにも一苦労ですが、バンコクはありがたいことに一時保育先が充実しています。生後数ヶ月から預けられる先もたくさん!毎日は難しくても、時々利用して息抜きするのがオススメです。
ぷくこさんの記事が詳しいのでこちらをご覧下さい。
子連れのプレイグループ
プレイグループとは、主に幼稚園や保育園などに通っていない子どもを対象にした子育て支援サークルのこと。幼稚園やカフェなどが会場でおもちゃや室内外の遊びを利用できます。日本人だけでなく外国人の方もいるので、いい気分転換になります。
BAMBI(バンビ)というプレイグループが有名ですが、こちらもぷくこさんの記事が詳しいのでご参考まで。
子連れの遊び場
スクンビット周辺には子どもの遊び場がたくさんあります。有料も無料もいろいろ。私もよく利用しています。赤ちゃん向けからお兄ちゃんお姉ちゃん連れでも行きやすい施設も多いです。
まとめ記事はこちら↓
子連れのランチ
このブログでもよく紹介してますが、バンコクには子連れでいきやすいランチスポットがたくさんあります。まとめ記事はこちら↓
息抜きしよう
もし子どもを預けてフリーの時間ができたら、ぜひ息抜きに楽しい事、自分の心が喜ぶことをしてみてください。うれしいことにバンコクは息抜きできる場所の宝庫です。
- タイマッサージに行く
- 美容院やネイルサロンに行く
- 美味しいものを食べる
- 映画や美術館、観光名所に行く
- デパートやタラート(市場)に行く
- 読書や絵、手芸、写真、カラオケなど趣味に没頭する 等など…
気分転換できる場所はたくさんありますので、身体に無理のない範囲で、自分の好きなことをしてエネルギーチャージしてみてください。
あ、あと忘れちゃいけないのが、ぐっすり眠ること! 睡眠が足りないと元気も出ないしイライラしちゃいます。(医学的にも睡眠時間と鬱には相関関係があるそうです) 私も経験ありますが、睡眠が足りないのってかなり精神を削られます。昼寝して身体をいたわるのは「いのちだいじに」作戦で非常に重要な任務の1つです。
こんなことしていいの?
「子ども預けて息抜きとか昼寝とか…こんなことしていいの?」とかチラッと思いました?
いいんです!!
大事なことなので声を大にしてもう一度言います。
いいんです!!!
だっていつもがんばってるから。海外に来て、日本とは違う環境の中でずっとがんばってきたから。お疲れ様、という気持ちでたまには自分が喜ぶことをしてあげてくださいね。
気分転換して、エネルギーチャージして。少しずつ、無理のない範囲で元気を取り戻してみてください。
最終手段「にげる」
最終手段はコレです。逃げる。逃げていいんです!
最近とてもいい言葉に出会ったので紹介します。
(著・梨木香歩「西の魔女が死んだ」より)
シロクマになって「北極に行きたーーい!」って叫んでもいいんです。
私がそうだったんですが「こんなことしちゃいけない」という思考回路にハマると気付かないうちにだんだん追い詰められてしまいます。
「主婦なんだからこれはしてはいけない」
「母親なんだからこうしなきゃ」
「日本じゃないからこれはできない」とか…
そんなのただの呪いです。呪いにかかると退路が断たれてどんどん苦しくなる。
選択肢は他にも。手抜きもしよう
「制約条件ナシ」「なんでもあり」で考えてみると、意外と見落としてる選択肢があったりします。
- 日本に帰国する
- 親に助けにきてもらう
- 日本の友達に電話する
- タイで知り合った人とLINE交換してみる
- アヤさん(お手伝いさん)に頼む
- フードパンダやお弁当などデリバリー注文する
- タイ国内外のホテルで外泊する
- 就職活動を始める
- 夫と徹底的に話し合う
- 夫が転職する
- 別居する
- 離婚する
- 期限を決める 等など… これは一案なので、他にもあると思います。
自分や家族を傷つけてしまう前に、選択肢は他にもきっとあるはずです。
産後はホルモンバランスが崩れます。産後でなくても、海外の慣れない環境で気持ちのバランスがとれなくなることは、誰にでも(既婚未婚・子どもあるなし・年齢・性別問わず)起こりうることです。
まとめ
長くなってしまってすみません。
あのニュースを見てから数日経ちますが、ずっと心がザワザワしてて。いま辛い人へ「私が力になります」と表明できたら良かったけど、私にはそんなチカラはなくて。じゃあ私にできることはなんだろう、とずっと考えていました。
今の私にできること、少し得意なとこは、調べてブログにまとめたり言葉にして表すことかなと思って。取り急ぎ、こういう形にまとめてみました。
一緒にタイに住む仲間として、あなたを心から応援しています。
また、当事者ではなくてもあのニュースを読んで心がザワザワしているあなたへ。
辛いニュースに引っ張られてあなた自身が落ち込まないように、日常生活を送りましょう。
そして目の前の人がもしかしてちょっと辛そうかも?と思ったら。勇気を出して声をかけてみましょう。同じタイに住む仲間として、助け合ってみましょう。助けがいらなかったら「よかった」で済みますから。 私も心がけてみます。